日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
Print ISSN : 1881-7319
ISSN-L : 1881-7319
原著
睡眠時無呼吸症候群患者のスクリーニング検査としてのパルスオキシメトリーの限界
中俣 正美窪田 由希子坂井 邦彦杵渕 進一中山 秀章大平 徹郎佐藤 誠篠田 秀夫河野 正己
著者情報
ジャーナル フリー

2003 年 12 巻 3 号 p. 401-406

詳細
抄録

睡眠時無呼吸症候群(以下SAS)のスクリーニング検査としてのパルスオキシメトリーは,酸素飽和度低下指数が低い例には適さず,特に非肥満者は感度が低くSASの見逃しが20~30%出る.持続陽圧呼吸適応例のスクリーニングは,肥満例に有用性が高い.パルスオキシメトリーは酸素飽和度の変化をみているに過ぎないので,SASのスクリーニングに利用する際,その限界を知って利用する必要があり,極力ポリソムノグラフィー検査をすべきである.

著者関連情報
© 2003 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
前の記事 次の記事
feedback
Top