医療費の増額による在宅酸素療法(HOT)への影響をアンケート調査した.HOT患者43名に対する調査では,72%の患者から増額された医療費を継続して支払うことの困難さと不安が訴えられた.医師に対する調査(回答率57.6%)では,医療費の一部負担が開始されて以来12.6%のHOT患者から医療費減額に関する相談があり,2.7%の患者がHOTを中止したことが明らかになった.中止例は医療費補助が受けられない例や収入が限られている例が多く,医師は医療費補助の獲得に努めようとする姿勢をみせた.医療費補助の必要性から今後はHOTの導入基準が今以上に守られるようになるであろう.関連学術専門団体は科学的,専門的な立場から法改正に基づく新たな医療環境の設定を評価し,社会的な責務に応えるべきである.