日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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シンポジウムⅡ
QOL評価についての現状とリハビリテーションの効果
羽白 高中野 恭幸堀江 稔
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2005 年 14 巻 3 号 p. 337-341

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抄録

慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者における健康関連QOLは,包括的尺度や疾患特異的尺度で評価される.呼吸リハビリテーションの効果のアウトカムに健康関連QOL評価が加えられることが多く,主に疾患特異的尺度が使用される.メタアナリシスは,呼吸リハビリテーションが疾患特異的尺度であるChronic Respiratory Disease Questionnaireの3つの領域(Dyspnea, Fatigue, Mastery)で臨床上意味のある差を上回る改善をもたらすことを示した.呼吸リハビリテーションは,COPD患者における呼吸困難,疲労を改善し,また疾患に対する支配感を高めるものと考えられる.

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© 2005 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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