2005 年 14 巻 3 号 p. 424-428
近年,慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の運動療法は,末梢骨格筋機能の障害に対するアプローチに重点が置かれるようになってきている.COPD患者に対する運動療法は,患者ごとに個別化されたプログラムが作成され実施される必要がある.今回の検討からもCOPD患者の骨格筋トレーニングの処方ではトレーニングの特異性を考慮し,患者ごとに重要でかつ困難に感じている日常生活動作(動作の種類,動作範囲,動作速度のすべて)を模擬するようなプログラムを作成すべきと考えられた.