2005 年 14 巻 3 号 p. 442-447
在宅NPPV療法では,患者が自ら機器の操作,管理を行うため,高い自己管理能力が求められる.患者がコンプライアンスを維持するためには訪問看護による継続的な看護介入が必要と考える.
訪問看護では,患者の生活の場に立ち入ることにより,より個別的な生活に密着した問題解決方法が実践できる.また個別的なかかわりは,患者との距離を近づけ精神的支援を可能とする.これらのことから訪問看護は,チーム医療の一端として患者の在宅療養に密接にかかわり介入していくことで,在宅療養が困難と思われる患者であっても継続を可能にできることもある.しかし患者の高齢化で生活全般にわたり支援が必要なケースや,老人保健施設への入所困難など,訪問看護ではカバーできない問題もあり今後の課題と考える.