日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
音楽療法を取り入れた継続外来型包括的呼吸リハビリテーション4年間の臨床的検討
福田 正悟山口 大介佐藤 公彦藤井 光子吉田 環
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2005 年 14 巻 3 号 p. 463-468

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抄録

当院での包括的呼吸リハビリテーションは,平成10年から開始し,また音楽療法士による音楽療法を平成11年から取り入れて5年間が経過した.第10回日本呼吸管理学会において1年間継続の成績を報告しているが,今回は4年間の長期効果を体重増加群,不変群,減少群の3群間で検討した.その結果,長期的に全群でクワイヤホーンを吹ける長さ,音量が改善し,体重増加群では肺機能が有意に改善,6分間歩行距離が改善する傾向を示した.また呼吸リハビリの脱落率は音楽療法を取り入れていない平成10年度と比較し,取り入れた平成11年から平成15年までのほうが低く,有効な手段と考えられた.

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© 2005 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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