日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ランチョンセミナーⅢ
喘息治療の進歩と新しい管理目標
一ノ瀬 正和
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2006 年 15 巻 3 号 p. 357-363

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抄録

気管支喘息の本態が気道の慢性炎症であり,その炎症には多彩な細胞が関与することが明らかとなってきた.そういった浸潤炎症細胞や構築細胞に広く作用点をもつ吸入ステロイドは喘息治療の第一選択薬である.吸入ステロイドでコントロールが不十分な患者には,長時間作用型β2刺激薬をはじめとしたAdd-on薬の併用が有効である.治療の目標は患者の日常生活が健常人と変わらないようにすることであり,こういった管理目標を第一評価項目とした薬剤トライアルも行われている.

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© 2006 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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