2006 年 15 巻 4 号 p. 473-476
呼吸リハビリプログラムのなかで,運動療法は必須不可欠な項目であり,運動耐容能の改善やQOL(Quality of Life)の改善を目指している.しかしながら呼吸機能障害が高度な症例においては,運動療法の導入および遂行が困難な場合も多い.近年,慢性呼吸不全患者に非侵襲的陽圧換気法(noninvasive positive pressure ventilation: NPPV)が応用されているが,運動療法との関連では,運動療法中の換気補助目的にNPPVを装着する場合と,運動中ではなく夜間にNPPVを使う場合がある.今回,呼吸リハビリにおいて運動療法を行っていくうえでNPPVの併用について自験例を提示する.