日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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症例報告
労作時の低酸素血症予防対策として脈拍数に基づいた日常生活動作指導が有用であった在宅酸素療法患者の1例
小野 聡子本田 秀子宮本 顕二五十嵐 陽子寺江 憲子
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2006 年 16 巻 2 号 p. 334-338

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抄録

慢性呼吸不全患者のなかには,ごく軽度の動作でも高度の低酸素血症に陥ることがある.そのため患者の多くは息切れを自覚することで動作を中断し,低酸素血症の改善を待つ.しかし,なかには高度の低酸素血症にもかかわらず息切れを自覚しない患者がいる.今回,そのような患者に対して,パルスオキシメータを使い,脈拍数を目安に日常生活動作指導を行ったところ,トイレ歩行と排尿動作に伴う高度の低酸素血症を予防できたので報告する.

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© 2006 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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