日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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症例報告
気管切開下ALS在宅人工呼吸療法施行中の排痰困難に対するMI-E(MAC)導人に関する検討
中山(水野) 優季小倉 朗子小西 かおる川村 佐和子
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2006 年 16 巻 2 号 p. 339-344

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抄録

気管切開下在宅人工呼吸療法中で,日常的に排痰困難を生じていたALS療養者に対して,MI-E(MAC)を用いた気道浄化(排痰)看護を実施し,その有用性を検討した.その結果,自覚的呼吸困難感,排痰困難の消失,定期訪問看護時のSpO2の改善に加え,排痰ケアの効率化が図れた.事例の集積に加え,排痰プログラムの検討とその普及,看護技術の基準化,提供システムの確立が今後の課題としてあげられた.

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© 2006 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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