日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
COPD患者に対する外来呼吸リハビリテーションの長期効果
辻村 康彦荻原 圭三平松 哲夫松本 修一
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2008 年 18 巻 2 号 p. 166-171

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抄録

COPD患者に対し,18週間で卒業する外来呼吸リハビリテーション教室と,以後,月2回通院の維持プログラムを実施し,その継続率と長期効果につき検討した.継続に関しては,卒業率94.7%,2年完遂率49.1%と良好であった.これは,少人数のグループ制であることや,トレーニング後にコミュニケーションの時間を設けるなどの特徴が仲間意識を高め,トレーニング継続に対する意欲の維持に効を奏したと考えられた.また,教室の効果に関しては,臨床症状や運動耐容能,健康関連QOLを有意に改善し,その効果を長期的に維持していた.これは教室の内容が効果を得るに十分な内容であったこと,また,在宅療養日誌や歩数計の活用による自己管理の徹底が,在宅トレーニングの継続を確実としたことがその理由と考えられた.

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© 2008 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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