日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
Print ISSN : 1881-7319
ISSN-L : 1881-7319
シンポジウムⅡ
小児期発症の神経筋疾患の長期呼吸ケアにおける選択
石川 悠加三浦 利彦山下 信子竹内 伸太郎
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 19 巻 3 号 p. 220-223

詳細
抄録

小児神経筋疾患については,近年の非侵襲的陽圧換気療法(noninvasive positive pressure ventilation=NPPV)により,生命予後とQOLの維持が可能になりつつある.非侵襲的な気道クリアランスを含めたスタンダード医療も提唱されている.一方,延命に伴い,医師らも未知の医学的・社会的・倫理的問題に直面している.本人と家族,介護者のQOL低下を長期化させない非侵襲的呼吸ケアを取り入れた環境整備が求められる.そのために,本人や家族への早期からのNPPVに関する情報提供と教育を行う専門多職種を育てることが重要である.

著者関連情報
© 2009 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
前の記事 次の記事
feedback
Top