2009 年 19 巻 3 号 p. 237-241
理学療法士における患者教育とは,単に知識を与えるのみの教育プログラムではなく,運動療法を長期的に継続し,その効果を実際の日常生活に反映するための最も重要な方法である.また,その目標は患者自身が自分の病態を知り,呼吸困難が生じる原因やADL低下の要因について理解し,これに対抗する方法や生活の工夫を積極的に取り入れるようになることである.さらにわれわれは,患者自身が実際の日常生活において,運動療法の効果を体感し,納得してみずから実践できるような環境を提供していかなければならない.これらを可能とするためには,患者の取り組む姿勢が最も重要であるが,それにもましてスタッフの創意と工夫,時間を惜しまない熱意が必要不可欠である.理学療法士は,患者に最も身近な立場であることから,積極的な介入が期待される.