2009 年 19 巻 3 号 p. 242-248
過去10年間に呼吸リハビリ目的で入院した安定期のCOPD患者289名(平均年齢71.3歳,BMI19.9,%FEV1.039.4%)における食事療法と呼吸リハビリの効果について検討した.1日摂取エネルギーは荷重平均1614kcalに運動量を考慮した282kcalを加え1896kcalとした.体重変化をみると,BMI18.5以下群では体重増加,BMI18.6~24.9群は変化なく,BMI25以上群は低下,またBMI18.5以下群で除脂肪量と血清アルブミンが増加した.呼吸リハビリ前後で肺機能,呼吸困難感,6分間歩行,ADL評価の改善も認められた.栄養改善は呼吸リハビリ効果の重要な要素である.