日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ワークショップⅠ
呼吸リハビリテーションマニュアル─患者教育の考え方と実践─
栄養士の立場から─COPDについて─
河辺 千鶴子北川 知佳宮本 直美井口 明香城石 涼太小野 清子野崎 博美大我 仁美力富 直人
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2009 年 19 巻 3 号 p. 242-248

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抄録

過去10年間に呼吸リハビリ目的で入院した安定期のCOPD患者289名(平均年齢71.3歳,BMI19.9,%FEV1.039.4%)における食事療法と呼吸リハビリの効果について検討した.1日摂取エネルギーは荷重平均1614kcalに運動量を考慮した282kcalを加え1896kcalとした.体重変化をみると,BMI18.5以下群では体重増加,BMI18.6~24.9群は変化なく,BMI25以上群は低下,またBMI18.5以下群で除脂肪量と血清アルブミンが増加した.呼吸リハビリ前後で肺機能,呼吸困難感,6分間歩行,ADL評価の改善も認められた.栄養改善は呼吸リハビリ効果の重要な要素である.

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© 2009 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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