日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
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原著
慢性閉塞性肺疾患患者の食事動作に伴う身体への負担
河田 照絵
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2009 年 19 巻 3 号 p. 270-275

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抄録

本研究の目的はCOPD患者の食事動作に伴う身体への負担を明らかにすることである.入院中の15名の患者に対し,食事場面への参加観察,生体学的測定と面接を行った.結果,COPD患者の食事動作に伴う身体へ負担は食べることに伴う咀嚼や嚥下による呼吸への影響,食事が消化管に入ることによる呼吸への影響,食べるために姿勢を整えたり,手や腕を動かすことによる呼吸運動や全身への影響などが明らかになった.これらの結果より,COPD患者の食事動作への支援として咀嚼や嚥下機能,栄養状態の評価に加え,酸素飽和度や呼吸回数以外の呼吸の変化,体勢や全身への影響などを包括的に評価し支援へとつなげていく必要性が示唆された.

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© 2009 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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