2012 年 22 巻 1 号 p. 152-158
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会中国・四国支部会員210名に対し,支部の今後の方向性を考える材料を得る目的でアンケート調査を行った(回収率63%).日常業務が本学会の扱う領域に重なっていたことやその分野に興味があったことが本学会入会理由の上位を占めた.休暇の取りにくさや旅費を含む諸経費など学会参加への阻害要因はあるものの,仕事への刺激を受け他職種の働きを知ることができるとされたこの学会には,今後,終末期の対応や緩和療法としての呼吸療法・呼吸リハビリテーション,地域を巻き込んだ呼吸療法や呼吸リハビリテーションのシステム作り,チーム連携などに力を入れることが期待された.支部主催の研究会の開催や学会の認定制度に期待する回答も多かった.社会への貢献を目指して支部目標を設定し,満足感や充実感を感じる支部活動と議論が必要である.そのためにも支部規約を整備し,支部としての組織作りを進めなければならない.