日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
30秒間椅子立ち上がりテストは慢性閉塞性肺疾患患者の運動耐容能を反映するか?
白仁田 秀一堀江 淳直塚 博行高川 晃敏阿波 邦彦今泉 潤紀田中 将英渡辺 尚林 真一郎
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2012 年 22 巻 2 号 p. 221-226

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抄録
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者に対して,30秒間椅子立ち上がりテスト(CS-30)が運動耐容能評価法として応用できるかを検証した.対象はCOPD患者137例で,主要測定項目はCS-30,6分間歩行距離テスト(6MWT)とIncremental Shuttle Waking Test(ISWT)から求めた予測値最高酸素摂取量(peak pred)で,副次測定項目はmodified Medical Research Council(mMRC)息切れスケール,最大吸気口腔内圧(MIP),最大呼気口腔内圧(MEP),握力,膝伸展筋力,開眼片脚起立時間,Timed Up and Go test(TUG),長崎大学式ADLテスト(NRADL),St. George’s Respiratory Questionnaire(SGRQ)である.CS-30と6MWT peak pred,ISWT peak VO2 pred,TUG,NRADL,膝伸展筋力に高い相関が認められ,6MW peak pred=0.38×CS-30+4.42(R2=0.53),ISWT peak pred=0.64×CS-30+1.85(R2=0.59)の有意な回帰式が得られた.CS-30の影響因子は,ISWT peak pred,TUGであった.CS-30は,在宅や狭小な施設において,客観的に運動耐容能が評価できる可能性が示唆された.
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© 2012 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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