日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ワークショップI
運動療法とセルフマネジメント教育
植木 純
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2012 年 22 巻 3 号 p. 335-338

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抄録
呼吸リハビリテーションとは,呼吸器の病気によって生じた障害をもつ患者に対して,可能な限り機能を回復,あるいは維持させ,これにより患者自身が自立できるように継続的に支援していくための医療である1).原則としてチーム医療で行われ,内容は運動療法を中心においた包括的プログラムとし,セルフマネジメントを強化するという考え方に立つ.一方で,セルフマネジメント教育プログラムを主体として介入する手法もある.同プログラムによるCOPDの入院,救急外来受診の減少,健康関連QOLの改善効果が報告されてから,呼吸器領域においても,患者教育の重要性が国際的に注目されるようになった.この場合にも運動療法の指導が含まれる必要があるが,一般的に活動性の維持・向上を目標とした低強度のトレーニングが行われる.
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© 2012 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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