抄録
呼吸ケアチームを構成する職種のなかに理学療法士がチームの一員として含まれ,主に身体機能の向上を目的として関与している.最近では人工呼吸器装着患者へ早期からリハビリが標準的なケアとされるなど一般化されている.呼吸ケアチームのなかでの理学療法士の役割はその施設の対象とする疾患や人的資源により異なるが,基本的には人工呼吸器装着患者への評価,リハビリプログラムの実施とその定期評価による効果判定であるが,教育的な役割も求められる.施設により呼吸ケアチームのリーダー的役割も担う必要があり,理学療法の範囲を超えた知識や経験なども必要とされる.