抄録
RSTの目的は施設ごとにさまざまであるが,当院では,①安全な呼吸療法,②的確な呼吸療法を提供することとしている.そのために,患者へ呼吸療法の介入や医療者への教育活動,マニュアル作成などを行っている.横断的な活動は,現場とのコミュニケーションを重要視し,患者を中心に医療が安全に遂行されるために何が必要かということを考えながら活動を拡大してきた.2011年度より,専従員2名をおく独立した部署となり,より多くの相談を受けるようになった.その相談と対処の活動は,欧米や豪州では標準的なシステム:RRS(Rapid Response System)になりえ,当院でのRRSの導入,運営維持するにいたっている.この活動の推移を中心にまとめた.