日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ワークショップIII
呼吸理学療法の現状と課題:われわれはどこに向かうのか?
──医師の立場から──
安藤 守秀
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2013 年 23 巻 2 号 p. 159-164

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抄録

慢性期の呼吸リハのこれからにおいては,アウトカムとして運動耐容能やQOLを偏重する姿勢から脱却し,activity promotionを新しいキーワードとした日常活動性向上に向けた総合的なアプローチが重要となると思われる.ここでは運動療法だけでなく作業療法も重要な役割を果たす.また維持期の呼吸リハについては,その担い手は実地医家や介護の領域の人たちであるべきで,これらの人たちをサポートする方法を今後考えていかなければならない.
急性期の呼吸リハは呼吸リハの新たなチャレンジとして重要な意味をもつ.この領域は理学療法士を専従化することによって,呼吸管理に特化した新たな専門職種を生み出すことも可能と思われる.

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© 2013 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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