日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第67回春季研究発表大会
セッションID: T-02
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ディストラクションのための映像投影ツールの開発
*遠藤 潤一定國 伸吾
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抄録

小児医療において,医療行為にたいする事前説明(プレパレーション)や処置中に気を紛らわせる遊び(ディストラクション)は重要である。子どもは医療行為にたいする技術的な理解が難しい上に,自分の意見や感情を言葉で正確に表現することが難しいからである。筆者らはあいち小児保健医療総合センター(以下,センター)との共同研究において,プレパレーションやディストラクション向けのデジタルツールの開発を行ってきた。センターに新たに設置された32病棟は脳神経外科・神経科であり,子どもの年齢や発達段階もさまざまである。病棟内の処置室では,採血,点滴などの処置が行われ,処置の時間は10分から長くて1時間程度かかる。そこで,本研究では処置室内に映像を投影する仕組みを導入する。処置中のディストラクションとしての実効性や課題を明らかにする。

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