日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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ワークショップII
呼吸ケア指導士の目指すもの
石崎 武志淺川 久美子桒原 勇治長谷川 智子
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2014 年 24 巻 1 号 p. 89-90

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抄録
高齢化社会を迎えて,COPD,気管支喘息,間質性肺炎,睡眠呼吸障害,肺がん,老人性肺炎,慢性呼吸不全が増えている.地域の呼吸器専門医,内科総合医や家庭医の負担も重く,病院当たりの呼吸器専門医数が少ないほど,COPDと気管支喘息の死亡率がともに有意に高いと最近報告されてもいる.今や,看護師,理学療法士,薬剤師,管理栄養士,臨床工学技士,医師等による効率的な呼吸ケアチーム医療の展開をせざるを得ない状況である.チーム医療が有効に働くには,構成メンバーが疾病に関する最新知識を基に,認識を共有する必要がある.チーム医療のファシリテーター役はどの職種であっても良いが,本学会認定の呼吸ケア指導士もまさに最適であろう.本学会会員が多職種で構成されているので会員の卒後教育法として,この呼吸ケア指導士養成に力点をおくことは,本学会の地域・社会貢献とも期待される.
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© 2014 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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