日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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症例報告
従量式人工呼吸器を用いて長期の非侵襲的陽圧換気を施行した筋ジストロフィーの一例
山越 志保川畑 雅照田中 舘基親成井 浩司
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2015 年 25 巻 2 号 p. 279-281

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抄録
症例は33歳,女性.8歳で筋ジストロフィーと診断,12歳より従量式人工呼吸器を用いた非侵襲的陽圧人工呼吸(Noninvasive positive pressure ventilation; NPPV)を導入し,約20年継続していた.今回,人工呼吸器の更新のため入院して従圧式NPPVを試みたが,EPAPを 0 cmH2O にできず,また自己習得したエアスタックによる痰の喀出ができなかったため,再び従量式人工呼吸器を用いたNPPVを導入した.従量式NPPVを約20年間継続し,エアスタックにより長期生存し得た1例を経験したので報告する.
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© 2015 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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