終末期患者に対するネーザルハイフローの使用とその看護 ――QOLの改善がみられた一例――

岩満 加奈; 角 謙介; 榮 圭子; 藤原 直子; 田中 茉由; 白井 亮一; 樋口 久子; 川上 起久子; 椎葉 尚子; 坪井 知正

doi:10.15032/jsrcr.25.2_282

症例報告

終末期患者に対するネーザルハイフローの使用とその看護

――QOLの改善がみられた一例――

岩満加奈, 角謙介, 榮圭子, 藤原直子, 田中茉由, 白井亮一, 樋口久子, 川上起久子, 椎葉尚子, 坪井知正

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キーワード: 終末期医療, 呼吸困難, Nasal High Flow

ジャーナルフリー

2015 年 25 巻 2 号 p. 282-285

DOI https://doi.org/10.15032/jsrcr.25.2_282

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抄録

ネーザルハイフローは高流量・高濃度・高加湿の酸素を鼻カニューレで投与することが可能であり，近年注目されている酸素療法である．肺癌による低酸素血症に伴う呼吸困難を抱える1症例に対して，ネーザルハイフローによる呼吸管理を行った．マスクを用いた酸素管理に比べ，顔面の圧迫感がなく，呼吸困難を軽減することができた．そのため食事や排泄などの日常生活の動作から，家族との会話や仕事の継続などの精神的・社会的側面に至るまで，人間らしく生きたいという本人の思いを幾らか叶えることができた．

責任著者(Corresponding author)

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