2015 年 25 巻 3 号 p. 474-477
気腫合併肺線維症(CPFE)の特徴として,運動誘発性低酸素血症(EIH)を呈することが挙げられ,どの程度の身体活動が許容されるかには注意が必要となる.今回EIHを有したCPFE患者に対し,身体活動量計を使用し在宅での身体活動量(PA)を測定した.その結果からPAの強さおよびパターンを把握することができ,患者へEIHを生じさせないPAについて助言することができた.CPFE患者へ適切な運動指導を行うために,PAの測定とそれに基づく指導は,在宅での安全な活動量維持に効果的であると考えられた.