日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
短時間作用性β2刺激薬によるアシストユースがCOPD患者の身体活動量に及ぼす影響
辻村 康彦平松 哲夫小島 英嗣田平 一行
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2017 年 27 巻 1 号 p. 48-53

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抄録

【目的】短時間作用性β2刺激薬(SABA)によるアシストユースがCOPD患者の身体活動量に及ぼす影響を検討した.

【対象】長時間作用性気管支拡張薬を使用しているにもかかわらず,日常生活において強い呼吸困難と活動制限があり,SABAのアシストユース未経験の男性10例.

【方法】身体活動量の測定には加速度センサー付歩数計を用い,吸入前,吸入後4・12週で評価し比較検討した.また,息切れとHRQOLもあわせて評価した.

【結果】アシストユースにより身体活動量は有意な向上を認めた.また,息切れやHRQOLも有意な改善を認めた.

【考察】動作前にSABAを吸入することで得られる労作時息切れの改善により,身体活動量は向上し,HRQOLも改善したと考えられた.SABAのアシストユースはCOPD治療において考慮されるべき治療方法であることが示唆された.

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© 2017 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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