2018 年 27 巻 3 号 p. 362-365
【背景と目的】身体活動量はCOPD患者における最大の予後因子であり,肺癌周術期管理においても重要な指標として注目されつつある.当院では強化栄養療法を含めた周術期包括的リハビリテーションを行っており,栄養状態の視点から肺癌手術予定患者の日常生活における身体活動量について評価した.
【対象と方法】患者59名において術前待機期間に身体活動量(歩数および消費エネルギー量)を測定し,プレアルブミン値が正常群(21 mg/dl以上)と低値群(21 mg/dl未満)に分けて比較検討した.
【結果】プレアルブミン値正常群と低値群において,男女ともに,歩数および消費エネルギー量のいずれも正常群で良好な傾向を認めたが,統計学的有意差はなかった.多変量解析を行ったところ,プレアルブミン値は独立して有意に1日平均消費エネルギー量と関連する因子であった(p=0.0245).
【まとめ】全身状態の指標と成り得る日常生活における身体活動量は,栄養状態と関連性のあることが示唆された.