【目的・方法】医薬連携において吸入手技不良の患者背景のリスク因子を解析する.診療録による後ろ向き解析で,2015年2月から2018年5月に,院外薬局で気管支喘息またはCOPDの吸入指導を行った631件を解析した.
【結果】患者背景は平均年齢 63.4歳,男性 54%.気管支喘息 60%,COPD 38%,咳喘息/アトピー咳嗽 13%(重複を含む).指導薬剤は810件.吸入手技不良は16%でみられ,内訳は薬剤セット3%,吸入器の操作 3%,握力 4%,吸入力 5%, タイミング 5%,息止め5%であった(重複を含む).
吸入手技不良を目的変数に,患者背景(70歳以上,男性,DPI,pMDI,吸入力低下,手指関節変形・握力低下,自己中断歴,認知機能低下,COPD,気管支喘息,咳喘息/アトピー咳嗽)を説明変数としてロジスティック回帰分析を行ったところ,70歳以上が有意に吸入手技不良と関連していた(p<0.001).
【結論】70歳以上は吸入手技不良の最大のリスク因子である.