理学療法士・作業療法士法が1965年に公布,施行されてから56年が経過し,施行当時における理学療法の通念と現在とでは,法の解釈を考慮する場面を多く経験する.理学療法士の活動範囲も拡大してきており,各々の業務には多職種で互いの知識技術を補完,共有しなければならない.地域においても“顔が見える連携”を目指す研究会などが多く活動し自己研鑽の場が散見される.理学療法士も時代のニーズに合う対応を迅速に実践することで,適宜適切な患者教育を実施できると考える.
本稿では理学療法士の“取扱説明書(トリセツ)”として著者が行っている業務を通して呼吸に携わる理学療法士が行う業務や他職種との協働方法について論じていく.