【目的】慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の呼吸困難マネジメント及び身体活動量の特徴を踏まえ療養支援を検討する.
【方法】COPD患者を対象とし,身体活動量の測定は3軸加速度計を用いた.また,呼吸困難マネジメントに基づく類型化を行い,その特徴を分析した.
【結果】呼吸困難マネジメントは,マイペース型(類型1),呼吸困難回避型(類型2),動作調整型(類型3),動作・呼吸調整型(類型4)の4類型が示され,動作・呼吸調整型(類型4)は動作調整型(類型3)と比較し,呼吸調整のマネジメントを実行し,FEV1/FVC,%FEV1は低いが,身体活動量は高い結果となった.
【考察】FEV1/FVC,%FEV1は低いが,多様な呼吸困難マネジメントを実行し,より高い身体活動量が維持されている患者の存在から,COPD患者の生活活動や呼吸困難の程度に応じたマネジメントの獲得に向けた支援が求められる.