2023 年 31 巻 2 号 p. 176-178
呼吸器疾患患者は呼吸機能が低下しており,急性増悪により重症化することがある.疾患の自己管理において重要なことは,疾患を患っているのは患者自身であり,患者自身が主体的に行動することにより,身体活動力を向上させ,急性増悪を予防することである.そのため,医療者は患者がセルフマネジメント能力を獲得するために,患者を全人的に捉え,個別性を重視した知識や技術を提供することが重要である.本セミナーでは,慢性呼吸不全患者のセルフマネジメントを引き出すための支援について概説した.