2023 年 31 巻 3 号 p. 288-292
本学会にはすでに40年を越える歴史がある.呼吸ケアは,相互に深く関連する呼吸リハビリテーションとともに多職種の医療者により継続的に維持,発展してきた.高齢化社会を見据えて包括的な様式で進められ,地域ごとに多様化し発展している.協調して医療に従事する際には職種間の情報伝達,情報の共有,各職員の意欲と共通テーマの議論を日常の医療活動の中で進めなければならない.実臨床の中では,基本的な知識,経験差による考え方の相違など解決すべき将来の課題は多い.その中で意欲的に医療に貢献するという意思の共有は学会活動の基礎となるものである.