日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
Print ISSN : 1881-7319
ISSN-L : 1881-7319
原著
アンケート調査による重症コロナウイルス感染症患者に対する理学療法介入の実情
小幡 賢吾 松嶋 真哉松尾 知洋倉田 和範児島 範明森脇 元希髙田 順子横山 仁志
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2023 年 32 巻 1 号 p. 50-57

詳細
抄録

【目的】重症COVID-19患者に対する理学療法の実情を明らかにすること.

【方法】対象は重症COVID-19患者に対し理学療法を直接介入で実施している理学療法士とした.方法はインターネットによるアンケートサイトを用いたアンケート調査とし,直接介入の詳細,リハビリテーション他職種の実情,転帰,精神的ストレスなどを調査した.

【結果】74.4%の施設が理学療法を直接介入で実施しており,最も多くの施設で実施されているのは腹臥位療法を含む体位管理・ポジショニングであった.また最も多い転帰先は53.6%で自宅退院であった.直接介入している理学療法士は57.1%で何らかの精神的ストレスを感じていた.

【結論】COVID-19が国内で発症し1年以上が経過し,多くの施設で直接介入による理学療法を実施していた.

著者関連情報
© 2023 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
前の記事 次の記事
feedback
Top