2025 年 34 巻 1 号 p. 1-6
2020年1月に国内初の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患した患者が確認されて以降,国内の感染者数は約1,200万人以上,死亡者数も約3万2千人に上り(2022年7月現在),いまだ終息の気配は見えず深刻な事態が続いている.
その間,新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は変異を繰り返しながら感染力を高め,全世界で猛威を振るっている.当院は県内の基幹病院として,中等症および重症例を受け入れ,治療とともに積極的に呼吸リハビリテーションを実施している.COVID-19患者に対する呼吸リハビリテーションは,超急性期の重症患者から,後遺症を抱える回復期の患者までその適応は幅広く,感染拡大が終息してない状況では今後も対象者の増加が懸念される.同患者に対する呼吸リハビリテーションの報告は限られており,その増加を期待するとともに,今後は効果の検証を行う必要がある.