日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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シンポジウム2
進行癌の身体症状への鍼灸治療の応用
横川 陽子平賀 一陽柳澤 比佐子小野 太郎
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キーワード: 鍼灸治療, 進行癌, 呼吸困難
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1994 年 4 巻 2 号 p. 93-97

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抄録

当院では8年間で380人の癌患者に鍼灸治療を行った.鍼灸治療によって緩和が得られる癌患者のおもな身体症状は痛み,浮腫,しびれ,こり,腹部膨満感・便秘,だるさ,呼吸困難・咳などである.鍼灸治療のみでは呼吸困難感を完全に消失させることとはできないが,治療中は呼吸が楽になる患者が少なくない.さらに,主訴が軽減すると同時に,気分がよくなることが大きな特徴である.臨死患者にとっても副作用のない安全な治療法であった.

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© 1994 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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