1995 年 5 巻 2 号 p. 90-95
私たちは大垣市民病院呼吸器科に入院中の呼吸不全・準呼吸不全患者に対して,生活自立を目標とした系統的呼吸リハビリテーションを実施し,目標達成度と達成までの期間について検討を加えた.結果,9例の寝たきり,5例のH-JV°を含む53例の患者で,80%前後の患者が各リハビリ項目に関して目標を達成し,その必要期間は各項目とも平均2週間程度であった.しかし教育指導に関しては最終目標達成は60%に留まり,家庭での継続実施や活動能力の維持に課題を残したと考えられた.