日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
Print ISSN : 1881-7319
ISSN-L : 1881-7319
原著
換気不全を呈した肺結核後遺症症例の在宅人工呼吸療法を導入するにあたっての問題点
植島 葉子甘楽 裕菊池 敏樹河西 富彦冨田 尚吾遠藤 繁金子 教宏山田 峰彦秋澤 孝則成島 道昭田中 一正鈴木 一
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1996 年 5 巻 3 号 p. 174-177

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抄録

症例は67歳男性.肺結核後遺症による慢性呼吸不全のため在宅酸素療法中,意識障害にて入院し人工呼吸管理を開始した.何度か離脱を試みたが呼吸筋疲労のため不成功であり,患者の意思を尊重し,在宅人工呼吸療法(HMV)の導入を検討した.さらに本人と家族の強い希望により発声可能なカニューレを製作した.主治医がコーディネーターとなり呼吸器内科スタッフ,家族,病棟看護婦,臨床工学技師,ホームドクター,当院訪問看護部,地域保健婦等の協力によりHMVを開始した.1994年3月より呼吸器疾患におけるHMVの保険適応が認められるようになり,在宅可能患者が増加することが予想されるが,導入にあたっては病院と業者との事務的手続き,診療体制などの問題点があり今後検討が必要と思われた.

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© 1996 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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