1996 年 6 巻 2 号 p. 127-131
高齢者の在宅酸素療法実施例を対象に,1)日常会話および既存の認知機能評価であるMini-Mental State Examination (MMSE),長谷川式簡易痴呆スケール(HDS)を比較し,2)生活機能(Basic ADL, Instrumental ADL)に関する諸項目を定量的に評価した.MMSE, HDSは有意に相関したが日常会話による評価は,必ずしもこれに一致しなかった.ADLは,大多数例が自立していたが,IADLの低下例が特徴的であった.