日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
Print ISSN : 1881-7319
ISSN-L : 1881-7319
原著
呼吸管理を要した気管支喘息発作症例の検討
佐野 公泰三浦 宜久臼井 利雄加藤 達雄白木 硬大黒 道夫
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1996 年 6 巻 2 号 p. 137-140

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抄録

成人喘息患者を挿管群と非挿管群に分けて,さらに挿管群は救命例と死亡例に分けて背景因子とリスクファクターについて比較検討した.挿管群はアトピー型,過去の挿管歴を有するものが多く,ベクロメタゾン(BDP)吸入不使用例が多くみられた.死亡例は高齢に多く,高齢発症の傾向を認め,大部分肺気腫等の合併を認めた.喘息死を防ぐには,自己管理の長期プログラムの必要性を患者自身に自覚させ,的確に指導することが大切である.

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© 1996 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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