2000 年 9 巻 3 号 p. 293-298
嚥下障害を合併する肺炎患者23例の呼吸予備能力および嚥下機能を評価するとともに,嚥下リハビリテーションの成績を検討した.その結果,本患者群は脳血管障害などを基礎とし元来のADLが低いこと,気道内分泌物貯留をきたしており,随意的な咳嗽能力とその喀出効果の低下によって特徴づけられた.また,チーム・アプローチによる嚥下リハビリテーションを実施した結果,嚥下機能とADLの有意な改善が得られ,肺炎再発率は17%であった.本患者群において嚥下リハビリテーションは好ましい影響を与える可能性が示唆された.