日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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シンポジウム2
人工呼吸―とくにNIPPV療法
坪井 知正青山 紀之町田 和子
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2000 年 9 巻 3 号 p. 318-321

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抄録

近年,NIPPVによる在宅人工呼吸が急速に普及している.今回は,長期酸素療法中のどの時点でNIPPVを開始すべきかを検討した.結論として,慢性呼吸不全患者の安定期におけるNIPPVの導入は,高炭酸ガス血症の臨床症状を重視し,できればPaCO2 70 mmHg 未満で行うのが望ましいが,90 mmHg を越えていてもNIPPVはそれなりに効果があるので導入を躊躇すべきではないように思われた.

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© 2000 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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