2000 年 9 巻 3 号 p. 352-357
高齢者における包括的呼吸リハビリテーション・プログラムを作成,施行し,実施上の問題点を検討した.対象は78例の慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者(平均年齢73.8歳).4年間の施行の結果以下の点が明らかになった.1)実施により抑うつ状態,quality of life,呼吸困難の改善がみられた.2)プログラムの遂行ではスタッフ教育が重要である.3)プログラムの効率化により実施期間の短縮とこれによる医療費の節減が可能である.以上より,高齢者のCOPDに対する包括的呼吸リハビリテーションの有効性が明らかとなった.