肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
炎症疾患
開放ドレナージによる腱板断裂を合併する化膿性肩関節炎の治療経験
泉 俊彦栫 博則藤井 康成海江田 光祥海江田 英泰谷口 昇
著者情報
ジャーナル 認証あり

2020 年 44 巻 2 号 p. 397-399

詳細
抄録
 化膿性肩関節炎に対する鏡視下洗浄デブリドマン後の開放性ドレナージは術後早期からリハビリを行える利点から機能予後も良好であることが報告されており,当院でも同方法を採用している.今回,腱板断裂を基礎に持つ化膿性肩関節炎5症例の治療成績を検討したので報告する.
 2015年以降に治療した5例(平均年齢72.4歳)を対象とした.
 起因菌にMRSAなどの薬剤耐性菌はなかった.全例で感染鎮静化が得られ,再燃は無かった.ドレン留置期間は平均14日,鎮静化までの期間は25日であった.最終観察時ROMは屈曲平均83度であった.
 腱板断裂を合併する化膿性肩関節炎では機能低下が感染によりさらに進行し,保存加療だけでは不十分と思われる症例が存在した.いかに周術期感染を回避して機能獲得のための追加手術を行うかという治療戦略を確立する必要があると思われた.
著者関連情報
© 2020 日本肩関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top