2000 年 9 巻 3 号 p. 442-445
高齢の在宅酸素療法(HOT)患者で地域医療連携により病院から診療所へと逆紹介を実施した78例につき調査し,以下の成績を得た.<br> 1)平均78歳で導入し,逆紹介が必要となった年齢は約80歳であった.2)対象疾患では慢性閉塞性肺疾患のターミナルが最多であった.3)逆紹介を必要とした理由は,ADL低下,一人暮らし,通院不能であった.4)逆紹介後には緊急受診回数,入院回数,入院日数はいずれも有意に減少した.以上によりターミナル期に近い高齢のHOT患者では積極的に逆紹介を行うことにより急性増悪に対して早期の治療が実施できる可能性があり,また入院日数を減少させ得る効果があることが示唆された.