2022 年 48 巻 1 号 p. 123-124
生育が旺盛で草丈が高く葉の面積が大きいため面状に空間を遮るなど,通行上の安全確保の課題があるオオイタドリの生育抑制方法として,これまでメッシュシートの被覆による方法を検討してきた。この方法では,オオイタドリの生育を抑制できるものの,オオイタドリ以外の草本類の生育も抑制してしまう場合があり,いずれも満足する適切な目合いが必要である。本調査では,異なる目合いのメッシュシートを被覆してオオイタドリとオオイタドリ以外の草本類の生育を調べた。2 年間の調査結果,2.5 mmの目合いであれば,継続的にオオイタドリの生育を抑制でき,わずかではあるが緑化植物の生育が良好であることを確認した。