2000 年 9 巻 4 号 p. 492-496
高齢者で鼻マスク式非侵襲的陽圧呼吸を導入した10症例に対し,導入1ヵ月後に訪問を実施し,在宅療養の問題点を検討した.1)全症例において継続して実施されていた,2)機器の管理に関し,理解力の低下例がみられ,機器の不適切な使用による実施中の不快感が増加した,3)導入により患者のQOLの改善はみられず,介護者への負担が増加する症例が認められた.以上より,高齢者では在宅にの反復指導および患者および介護者への支援体制の確立が必要であることが示唆された.