日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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生活行為向上マネジメントを用いた作業療法が奏功した特発性肺線維症患者の一例
清水 一希塩出 昌弘濟藤 智子
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論文ID: 23-26

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抄録

今回、特発性肺線維症をベースとした慢性呼吸不全のために在宅酸素療法と呼吸リハビリテーションが導入されている生活期にある症例に対して、生活行為向上マネジメント(Management tool for daily life performance;MTDLP)を用いての作業療法を行った。本症例は地域生活にて身体機能・活動量・QOLが低下していた。そこでMTDLPを導入して本症例の希望する“観光列車への乗車”を目標に据えてプログラムを作成し、多職種でアプローチを行った。その結果、身体機能・活動量・QOLの改善を認め、観光列車に乗車することができた。そして、目標を達成してMTDLPによる介入を終了した後も更に改善効果を認めた。MTDLPを用いて呼吸リハビリテーションのアクションプランを計画することは、身体機能・活動量・QOLを効率的に、かつ持続的に向上する可能性が示唆された。

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