抄録
研究開発活動の効率化が強く求められる中,研究開発マネジメントの一つの方法論として技術ロードマップが注目されている。本論文では,現在までの文献調査やインタビューをもとに技術ロードマップに関する定義,役割及び意義について整理を行った。また,既存の技術ロードマップを策定主体によって3種類に類型化(企業,産業界,政府)し,それぞれのケースについて概要及び策定プロセス等についての記述を行った。これらケースをもとに政府と産学との連携の観点から英国DTI,米国DOE及び日本の経済産業省の技術ロードマップに関する取り組みをモデル化し考察を行った。