抄録
目的:非浸潤性乳管癌(DCIS)の鑑別における超音波フローイメージング分類の役割
対象と方法:病理組織学的に非浸潤性乳管癌であった症例を,Bモード所見より5型分類(佐久間)し,日本乳腺甲状腺超音波医学会(JABTS)による「乳房超音波カラードプラ法判定基準」を基準に,血流の豊富さと血流形態ならびに分布の評価を行い,MRIと比較検討した.
結果と考察:フローイメージング分類の定性的評価において,USはMRIと比べほぼ同等の診断精度であることが証明された.周辺を含む境界部関連血流のパターン分類については,病変部バスキュラリティの評価がhypervascularの場合には,c)屈曲蛇行/周辺の血流増加が多いことが判明した.
結論:病変部バスキュラリティの評価がhypervascularである場合には,乳腺症に伴う低エコー領域よりも扁平不整低エコー型のDCISを強く疑う必要がある.